畜糞処理

POINT

穀類など、様々な原料を組合せて作られた配合飼料を用いて肉や卵などの畜産物を生産するのが「畜産業」です。一般に、畜産物を1kg生産するのに、牛なら11kg、豚なら7kg、鶏なら4kg、鶏卵なら3㎏の穀物が必要だといわれています。
では、お肉や卵にならなかった飼料はどうなるのでしょうか?その多くは、「糞」として排せつされていることになり、1㎏のお肉や卵を生産するためには、その何倍もの糞(家畜排せつ物)が排せつされているのです。
その膨大に発生する家畜排せつ物処理を適正に行うことが、持続的な畜産業、つまりは食料生産にとって、非常に重要な課題です。日清丸紅飼料では、こういった家畜排せつ物処理の適正化に取り組み、持続可能な食料生産に貢献します。

出典:知ってる?日本の食料事情~日本の食料自給率・食料自給力と食料安全保障~(H29年9月 農林水産省)

関連するSDGs

耕畜連携・有機堆肥の農地への還元

畜産農家にとって糞尿処理は経営上の大きな課題の1つであり、従来の処理は環境への負担がかかるものでした。日清丸紅飼料はこの課題にチャレンジし、糞尿の堆肥化、及び海外への輸出を通して農家の持続的な経営と環境への負担減を進めています。また、同時により付加価値の高い堆肥として生まれ変わらせる技術開発を進めるとともに、それら堆肥を用いた穀類生産を試み、耕畜連携(耕:耕種農家、畜:畜産農家)による、日本国内での資源循環の仕組みづくりを進めています。

鶏糞堆肥を用いたトウモロコシの栽培試験(総合研究所)

鶏糞処理

特に、養鶏分野において、排せつ物そのものの量が少なくなるように工夫した「鶏糞低減飼料」を開発して普及を図るとともに、お客様農場から発生した鶏糞堆肥を、必要とされる耕地に適切に流通させる取り組みを推進し、グローバルな観点からも資源循環の仕組みづくりを進めています。