投稿日:2019年03月05日
カテゴリ:畜産飼料事業
キーワード:もぐもぐ ウシ ルーメン 反芻
投稿日:2019年03月05日
カテゴリ:畜産飼料事業
キーワード:もぐもぐ ウシ ルーメン 反芻
みなさん、ウシを見て不思議に思った行動はありませんか?
ウシを思い浮かべてみてください。
草原に群れをなして、大きな体で横たわり、
眠たそうな顔をしながら、ひたすらお口をモグモグモグモグ、モグモグ、、。
――― なんでモグモグしているの?
これは反芻といって、1度飲み込んだ食べ物を口の中に吐き戻し、
再び咀嚼(そしゃく)しているのです。
ウシの主食は食物繊維を多く含む牧草です。
これを消化する為には、咀嚼して胃にもどす反芻を何度も繰り返す必要があります。
1回の反芻で50~80回咀嚼!これを30~60分継続!1日に6~10時間!も行います。
(ただ暇つぶしでモグモグしているわけではなかったのですね。)
ヤギ、ヒツジ、キリン、ラクダ等も同じ反芻動物に含まれます。
それから、反芻動物はなんと胃が4つもあるんです!!(第1胃、第2胃、第3胃、第4胃)
ヒトの胃に相当するのが第4胃で、その前に3つの胃があります。
特に第1胃は、胃全体の約75%を占めており、その中に微生物が生息しています。
その微生物が、ウシが消化できない繊維質をエネルギー源へ替えてくれるのです。
ウシは、私たちが利用できない草を利用して、
体を大きくし、美味しい牛乳や牛肉を提供してくれる、貴重な存在です。
日ごとに暖かさを感じられるようになりました。
レジャー日和に、お近くの(観光)牧場に足を運んでみてはいかがでしょう。
反芻行動の他にも、長いまつ毛や珍しい模様等、新たな発見があるかもしれません!
~番外編~
ウシの4つの胃。実は焼肉店等のメニューにも載っています。
それぞれに名称がありますので、豆知識としてご参考ください。
第1胃
≪生物学≫ ≪食材≫
名称:ルーメン 名称:ミノ
●内容物を撹拌する ●白くてコリコリした食感が醍醐味!
●胃全体の約75%、容積150~180L
第2胃
≪生物学≫ ≪食材≫
名称:蜂巣胃 名称:ハチノス
●ルーメン+第2胃=反芻胃 ●モチモチした弾力!
●胃全体の約5~8% ●焼肉だけでなく、スープ等の
煮込み料理でも活躍!
第3胃
≪生物学≫ ≪食材≫
名称:葉状胃 名称:センマイ
●内容物の移動調節と栄養吸収 ●ザラっとした舌触り、歯ごたえ抜群!
●胃全体の約5~10% ●酢味噌やごま油とご一緒に。
第4胃
≪生物学≫ ≪食材≫
名称:腺胃 名称:ギアラ
●胃液の分泌 ●脂がのって濃厚な味わい!
●胃全体の約10%