日清丸紅飼料のお役立ちブログ

うなぎ養殖も朝は早い!

投稿日:2018年04月17日

カテゴリ:水産飼料事業

キーワード:うなぎ養殖 イトメイト ウナギ


みなさんこんにちは!
少しずつ日も延び暖かくなってきましたね。
とは言っても、まだまだ寒い日の朝は布団が恋しいことも......

うなぎ 朝.jpg

水産業界の朝について、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。
朝日を浴びながら船の上で作業を行うマダイやブリの養殖。

威勢のいい声が飛び交いながらセリが行われる魚市場など......
海水魚に関するイメージが強いかもしれません。


もちろん淡水魚養殖も朝が早いです!

今や高級な魚であるウナギの養殖もその一つ。


朝夕の給餌や出荷・選別作業ほか、何十万、何百万尾規模での管理を行うので
時間と手間がかかります。

特に冬から春先にかけては、
種苗であるシラスウナギが養殖業者さんのもとに導入されるため、
より一層神経を使う時期になります。


日本から約2,000㎞も離れたマリアナ諸島付近で生まれ、
東アジアの河川に着岸したシラスウナギを、
養殖業者さんのもとで大きく育てていくのですから、
最初の餌付けが特に重要になります。


ウナギ用飼料のトップシェアを誇る当社の主力製品"イトメイト"は、
シラスに人工飼料のおいしさを覚えさせるペースト状の初期飼料です。
うなぎ イトメイト.jpg
飼料を覚えさせて餌付けするには、
「匂い」「味」の他に、「柔らかさ」などの物性がカギとなり、
当社の長年にわたるノウハウと実績が多くの養殖業者さんから信頼を獲得しています。


この初期飼料で人工飼料に慣れてもらったら、
次は配合飼料と魚油と水を練り合わせた餅状の飼料を与えます。
この配合飼料は粉末状で、タンパク源となるアジやイワシなどの魚粉、粘結剤になるでん粉などが含まれています。


魚の成長度合い健康状態に合わせて与える量などを調整し、
シラスから成鰻(せいまん)へと育てていくのですね。

うなぎ 餌巻き風景.jpg

実際、養殖現場での給餌風景を見させていただくと、
日に日に魚が大きくなっていくのがよくわかります!


一般的に「泳ぐプラチナ」とまで呼ばれる貴重なウナギの養殖は、
養殖業者さんの毎日の苦労があって続いています。


もし召し上がる際は、少しでも思い出していただければ幸いです。


それでは皆様、お身体にお気をつけてお過ごしください。

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