日清丸紅飼料のお役立ちブログ

十卵十色!

投稿日:2018年03月14日

カテゴリ:畜産飼料事業

キーワード:トウモロコシ ニワトリ パプリカ 玉子 鶏 鶏卵 黄身 卵


こんにちは。
3月に入り、少しずつ暖かくなってはいますが、まだまだ寒いですね。
来月から新年度スタートです。いろいろと環境が変化するときですが、心機一転 良いスタートを切りましょう!さて、今回は卵の黄身の色についてです。
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皆さんは日頃、卵を見ていて「黄身の色が違う...?」と感じることはありませんか?
赤色が強かったり、黄色が強かったりと卵によって、黄身の色が違うことがあります。
実はこれ、ニワトリに与える飼料の原料によって変わってくるのです。そこで、黄身の色に関わる原料の一部を紹介します。

【トウモロコシ】
ニワトリに限らず、多くの家畜の飼料に配合されています。
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粉砕されたり、トウモロコシでんぷんの副産物(コーングルテンミール)であったりと形は様々ですが、トウモロコシに含まれる色素が黄身の色に影響を与えるのです。

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(写真左:トウモロコシ粉砕品、写真右:コーングルテンミール)

【パプリカ】
皆さんもご存じのピーマンの仲間です。このパプリカの加工品が飼料に配合され、
それを食べたニワトリの産む卵の黄身が赤色に近づきます。
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これらのように穀物の実や野菜から得られる原料の他に、花びら由来の原料(マリーゴールド)であったり、カンタキサンチンを黄身の色の調整に使用される場合もあります。
黄身の色に影響する原料は他にもありますが、これらの組み合わせや配合比率をコントロールすることで黄身の色が変わってきます。

そうして得られた黄身の色を写真のような器具や専用の機械を使って確認することで、飼料の配合設計通りの卵が作られているか、管理しています。
この器具は白に近いレモン色から赤に近いオレンジ色まで段階的に分かれ、それぞれに番号があります。黄身の色がどの番号に近いか、を見ています。

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(写真:ロッシュ社製 ヨークカラーファン)。

飼料に配合される割合によってわかりやすく違うので、興味深いところです。
知らなかった方は、今度卵の色の違いを見てみてください。
最後になりますが、新年度も頑張っていきましょう!
それでは。

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