日清丸紅飼料のお役立ちブログ

厦門事務所の開設から2年が過ぎました

投稿日:2018年02月01日

カテゴリ:海外事業

キーワード:おとひめ おとひめEP スジアラ 現地生産 厦門 中国


厦門(あもい)事務所が2015年10月に開設され、早2年が過ぎました。
その間、様々なトラブル等もあり右往左往した時期もありましたが、2017年10月、現地協力工場において、厦門事務所開設の大きな目的の1つである配合飼料の中国現地生産化が実現しました。

今回現地生産化されたのは、当社水産飼料における主力商品の一つである「おとひめ」というブランドの飼料です。「おとひめ」には複数のタイプがありますが、この度現地生産化された飼料は、エクストルーダーという機械で生産された通称EPと呼ばれるペレット状の飼料です。

おとひめEP.jpg
「おとひめEP

「おとひめ」の製造(販売)の為に様々な問題がありました。
先ず、中国協力工場の機械そのものが、日本のそれと異なるために、日本で蓄積している製造データやノウハウ等の応用が殆どできず、中国の現場にて一からの手探り状態で、最適な製造条件を見つけだす作業を余儀なくされました。
当初は兎に角作ってみないと分からない状態からのスタートでありました。
当然全て中国語ですので、確認一つとっても面倒で時間の掛かる作業であることは言うまでもありません。

現地パートナー工場との協力関係の下、当社技術スタッフや関係者が中国現地工場へ足繁く通い、技術指導や情報提供、試行錯誤を重ねた結果、漸く日本品質の配合飼料を製造することができるようになりました。
今後更なる品質向上や拡販活動に注力し、中国における「おとひめ」ブランドの普及を進めていきたいと思っています。
このおとひめEPのターゲットとする魚種の1つが日本名「スジアラ」、中国名「东星斑」と呼ばれるハタ科の魚です。

スジアラ.jpg
「スジアラ」

「スジアラ」は中国でも最高級魚の1つとされ白身でおいしいことはもちろんのこと、体色が中国人の好む赤色であることもあり非常に人気がある魚です。特に「蒸し」で食べると絶品です。
最近は少し大きな海鮮レストランの水槽でもよく見かけるようになりました。皆さんも中国へ行く機会がありましたら、レストランの水槽を覗いてみてください。その見た目の美しさや値段の高さにもびっくりすること間違いなしです。

今後、厦門事務所では日本から輸出されている既存商品と、今回現地生産化された飼料販売フォローを行うとともに、新たな市場を開拓すべく、随時市場の調査やマーケティングを実施していきます。
北は河北省から南の海南省まで中国全土が守備範囲です。中国は本当に大きく、現場に赴く度に必ず新たな発見があります。日本では想像もしていなかったようなところから新たな市場が見つかる等、わくわくどきどきの連続です。
2018年も新たな発見があることを楽しみに活動していきたいと思います。

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