日清丸紅飼料のお役立ちブログ

みんなで取り組む品質保証

投稿日:2017年12月07日

カテゴリ:ISO

キーワード:トレーサビリティ ISO22000 品質保証 国際規格


皆さま、こんにちは。

時間が経つのは早いもので、
もうすぐ一年が終わろうとしています。
良い一年を過ごされたでしょうか?

この回は飼料の安全を守る
品質保証についてご紹介したいと思います。
品質保証とはどのようなイメージをお持ちでしょうか?

チェック.jpg

作られたばかりの製品を検査し、
規格に適合しなかったら外す、サンプリングした製品を
化学分析にかける、などを想像しておられるかもしれません。
しかし、よりよい品質を保証するための管理は
完成品のチェックだけでは限界があるのです。

品質保証とは原料手配から飼料の
製造、保管、出荷、畜産物が人の口に入るまで、
人にとっての安全を保証され、フードチェーンに関わる
すべての関係者が一体となり取り組むべきものです。
当社では食品の安全性確保への寄与を経営理念とし、
ISO22000
を軸に全社を挙げて品質保証に取り組んでおります。

知多工場倉庫.JPG

ISO22000
という言葉を一度は耳にされているかもしれません。
これは『安全な食品』を供給するための国際規格であり、
食品業界をはじめ、フードチェーンに関わる各社が
第三者認証機関の審査を受け、認証取得するものです。

※1分でわかるISO22000はこちら


これにより各工程(=各部署の業務)で大切なポイントを
リストアップし、ミスが起きないよう
作業手順を見直すことを目的としております。
各工程に異常がなければ製造される製品は
安全を保証することができ、さらに、当社で製造している
飼料の品質安定化、向上、
トレーサビリティまで管理することができます。

では具体的にはどのようにして飼料の品質は
守られているのでしょうか?
安心・安全な飼料を作るためには、
まず安心・安全な原料を使わなくてはなりません。
今回は原料受け入れ段階での
管理についてご紹介したいと思います。

原料受入 鹿島.JPG

原料は海外や国内の様々な生産地からやってきます。
工場には消毒槽を設置し、出入りする車両の消毒を
実施することにより菌やウィルスの侵入を防いでいます。
原料は検討段階で、安全証明を取得・確認し、
入庫時でもサンプルを採取し、
表見確認、成分分析を実施しています(下図)。

無題2.png 無題.png

さらに、自主サーベイランスを定期的に実施し、
安全性を確認しています。

これらの業務に関わる作業は
ISO22000の規格が要求している事項に沿ってマニュアルが
作成され管理されます。例えば、新規原料入庫の際は
外部コミュニケーションのリストが作成され、
安全証明に関する取得すべき書類など、
漏れがないようリスト化されています。

図1.jpg

今回ご紹介できたのはほんの一部ですが、このように当社では
安心・安全な飼料をご提供できるよう日々取り組んでおります。

現在、子育てでも奮闘しておりますが、職業柄か、
この粉ミルクの原料はどこから来たのだろうか?
どこで作られてその品質管理はどうなっているのだろうか?
と神経質に調べてしまいます。この気持ちを忘れず
安心・安全な飼料づくりに取り組んでまいりたいと思います。

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