投稿日:2017年08月17日
カテゴリ:畜産飼料事業
キーワード:豚 豚舎 夏 暑さ 温度
投稿日:2017年08月17日
カテゴリ:畜産飼料事業
キーワード:豚 豚舎 夏 暑さ 温度
皆さま、いかが夏をお過ごしでしょうか?
30℃を超える日々、むせ返るような湿気、蝉の声......
私は涼しさを求める日々を過ごしております。
さて、人が夏の暑さに参ってしまい、
体調を崩してしまうことが多々あると思われますが、
それは人だけではなく、
牛や豚、鶏も同じく、暑さに負けてしまいます。
例えば
・暑さで食欲低下
→体が大きくならない、卵を産まない、母乳が出ない...などなど
・熱中症
→最悪死に至る場合もあります
・餌を食べず、水ばかり飲んでしまう
→水ばかり飲んでしまい、餌を食べられず体調不良、
お腹を壊してしまい、下痢の原因となってしまう
以上のような問題が起きてしまうため、
農家ごとに様々な対策を講じて夏を乗り切っています。
今回は豚に注目して考えたいと思います。
養豚場によって畜舎の構造はさまざま!
→畜舎の種別ごとに夏場の対策は変わってくるのだろうか?
畜舎は大まかに分けて2種類に分けられます。
→ウィンドレス式、開放式の2種
各種に目を向けて考察しました!
〇ウィンドレス豚舎の場合
ウィンドレス豚舎では、窓のない密閉空間の為、
温度管理などは換気扇と入気口でコントロールします。
しかしそれだけでは限界があり、
外気の暖かい空気が入ると、畜舎内の温度も上昇します。
空調が完備されているとは言え温度の上昇は避けられません。
Q.では畜舎内の温度を下げるには、
豚が快適に過ごせるにはどうしたらいい?
A.豚に直接冷たい物を食べさせる!
A.入気口の入り口にクーリングパッドを設置し、空気を冷やす!
A.風速を高めるために換気量を増やす!
などなど......
様々なアイデアで暑い夏を乗り切ろうと工夫が成されています。
この氷はとある農場で実際に豚に
与えるために製氷・砕氷されたものです。
通常の肥育豚や母豚に与えて、
ヒートストレスを緩和させる狙いがあります。
特に母豚にはサプリメント(ビタミン類等)を混ぜ、
栄養補給もかねて給与します。
ストレスがかかってしまうと農場の
成績が悪くなってしまうため、
より気を使った管理が重要となるそうです。
〇開放豚舎の場合
開放豚舎にはカーテンがついており、
カーテンの開け閉めで豚舎内の温度や湿度をコントロールします。
しかし!
換気を行うためカーテンを開けると夏の強い日差しが入り、
場合によっては豚に直射日光が当たってしまいます。
ウィンドレス豚舎に比べ、換気は楽であるが、
ダイレクトに外気温となってしまう為、
真夏の場合30℃を優に超えてしまうことも......。
Q.環境が直接的な開放豚舎では、どのように環境を快適にする?
A.日差しの入る箇所にすだれ(寒冷紗、遮光ネット)を掛け、
直接日差しが入るのを防ぐ!
A.掛けたすだれに水を流し、入る空気を冷ます!
A.窓(カーテン)を全開にし、豚に水を撒く!
↑開放式畜舎の窓を常に開け、すだれを掛けている様子
↑凍らせたペットボトルをぶら下げ、
冷たい水が豚にかかるようにしている
などなど、ウィンドレス豚舎と同じく、
各農家さんでアイデアを出し、
その地域・環境・畜舎に合わせた環境作りを行っています!
また環境改善の他に、豚が夏バテを起こさないように
食べる飼料にも気を使う方が多いと感じます。
成績の落ち込みやすい夏場から秋口にかけて
母豚や雄豚は暑さのストレスで受胎しにくくなったり、
精子の量が少なくなったり出さなくなったりと、
様々な問題が起きてしまいます。
その為、飼料に添加剤を混ぜて、
体の内側から夏場対策を行うことも効果的です。
当社ではそのような添加剤(ミックス製品)を数多く取り扱っています。
種豚(母豚用)では、ミネラルやアミノ酸、
ビタミンなど暑さで食下量が落ち込み、
不足しがちな栄養分を補う
「SS種豚ミックス」
雄豚用では、豚の活力向上のためにガーリック粉末や、
造精能力向上の為に亜鉛を補う
「雄豚の友」
等の各種ミックス、ご用意されています!
是非ご興味・ご用命の際は各支店までご連絡ください!
自然環境と飼料、二つの観点からこの暑い時期を、
お客様と二人三脚で乗り切れるよう
様々な角度から提案させていただいております。
うだる様な暑い日々が続いておりますが、
夏バテ予防に効果的なビタミンB1を豊富に
含んだ豚肉をたくさん食べて、
豚肉パワーで元気いっぱい!
残りわずかな夏を楽しみましょう!