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コツワルドからPIQUAへ



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弊社は、長年販売してきましたコツワルド豚の販売を終了し、昨年より新商品:PIQUAを販売開始しております。コツワルドからPIQUAへ変わり、豚がどのように変化するのか、PIQUAはどのような成績を出すことができるのか、気になるところかと思います。そこで、今回ピクアジェネティクス株式会社遠野農場における繁殖成績を元に分析した内容をご報告いたします。

<繁殖成績の変化>
産歴別の総産子数、生存産子数、生時体重、離乳頭数は以下のように変化しています。

表① コツワルド               表② PIQUA
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<PIQUAの特徴>
① 産子数が増加しても生時体重が小さくならない点
PIQUAでは、分娩1か月前に増し餌を行うことで、生時体重を大きくします。増し餌は、通常実施する対応かと思いますが、コツワルドより反応が良い結果が出ています。その結果、虚弱の発生率も増えることはありません。以下のグラフでは、子豚の生時体重を個体測定(20,000頭以上のデータを基に集計)し、生時体重別の発生率を集計しました。

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② 肥育豚の増体が優れる点
弊社総合研究所にて、コツワルド豚と増体比較試験を実施した結果、110㎏到達日齢で5.5日短縮し、30㎏到達日齢で2.5日短縮しており、子豚の段階から増体が優れています。
また、遠野農場において同様に比較したところ、出荷日齢で4.5日短縮しました。発育は優れていますが、コツワルド豚の特徴であった、枝肉歩留り、上物率、背脂肪厚、正肉歩留りの高い肉質は、変わらず維持しています。

これからもPIQUAの成績データを検証し、機会ある毎に、ご報告していきたいと思っております。
コツワルドからPIQUAへ切り替えたお客様、PIQUAにご興味がある方は、弊社営業担当、技術担当へご連絡いただければ、ご説明に伺います。PIQUAに関するご質問に関しては日清丸紅飼料株式会社へお問い合わせください。
以上、よろしくお願いいたします。

技術サポート部 養豚グループ 東克士

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