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コンパネに代わる"ダンプラ"の使用法

前回も冬場の寒さ対策のアイディアをご紹介しましたが、今回も農場で遭遇したアイディアをひとつご紹介したいと思います。農場内で木製の板を様々な用途で使用しますが、それに変わる資材としてプラスティック製の板についての話題です。

"ダンプラ"を知っていますか?

ダンプラ(またはプラダン)とは、「プラスティック製の段ボール」の略であり、文字通り段ボールの構造をプラスティックで作った板で、いろいろなサイズ、厚みがあります。このダンプラは、厚みの割に軽く、そこそこの強度もあり、水に強く、保温性もあるという特性があります。また薄いものならカッターで切れるので、お好みのサイズに切るもの簡単です。畜産用として販売されているものもあり、価格はコンパネとそう大きく違わないようです。インターネット等で検索すればたくさんの商品がヒットしてきます。

ダンプラをコンパネの代わりに使う

通常農場では、数多くのコンパネあるいはベニヤと呼ばれる木製の板を、保温箱の壁や床に敷いたり、ペンの柵に取り付けて風除けにしたり、豚を移動させるときの追い込みに使用しています。しかしコンパネは、長い間水洗消毒を行うと表面が毛羽立ってきたり歪んだり、はがれてきたりします。几帳面な農場の方ほど、徹底的な消毒に耐えられず、ボロボロになったコンパネを使い続けていらっしゃいます。しかしこうなると、板が水を吸って重くなったり、毛羽立った表面が充分消毒できずに衛生的に問題が生じます。この点ダンプラは、軽く、水洗にも強いため、コンパネを使用してきた用途に置き換えて使用すると非常に使い勝手が良いようです。それぞれの用途に応じたサイズと厚さを選べば、豚にとっても人間にとっても環境改善につながります。またダンプラは構造上保温性にも優れているそうですので、特に保温箱の壁や蓋の材質としてはかなり有望と思います。また、肉豚舎で通路側の豚房の柵に取り付けてやれば簡易な風除けになって、豚に直接風が当たるのを防いでくれます。ダンプラが軽いので、作業性も上がります。

ただひとつ、熱には弱い素材なので、ガスブルーダーをお使いの場合には注意が必要です。火事は農場にとって最も怖いアクシデントですので熱源とは距離をとってお使いください。

(文責 総合研究所 検査グループ 矢原芳博)

総合研究所 検査グループ TEL 0287-37-4501 FAX 0287-37-4514

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